* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「おいっ!」
くだらない事を考えていると、後ろから聞き覚えのある、イラっとした声がして、足を止めた。
振り向くとそこには・・・。
「お前、一人でブツブツ言ってんな、気味が悪いぞ。」
「ハイパー!!」
「ハイパーって何だよ!」
うっかり口に出した、今時点でのあだ名に、明らかに怒りを露にする、俺様ハイパー柏原。
「ハイって返事をしただけだよ。ってゆうか、なんでここにいるの?帰ったんじゃなかったの?」
「ずっと後ろにいたっつーの。たまたま、俺様も、こっちの方に用事があるんだよ。」
「用って何よ。」
本当は、心配して、来てくれたんでしょ?
嬉しいのに、つい冷たく言ってしまう。