*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー

「榊原くんとは、ただの友達だよ。だいたい、なんであんたに、そんな事まで話さなきゃいけないのよ。」


仮に、榊原くんと付き合っていたら、何だっていうのよ。


「俺様が知りたからだ。」


そう言って、またそっぽを向いてしまう。


って、子供かよ!!


「だいたい、私が誰と付き合おうと、関係ないじゃない。」


「やっぱり、付き合ってるのか?」


何でそうなる・・・。


こいつの頭の中、どうなってるの?


「そういう事じゃなくて、あんた私の事、大っ嫌いなんでしょ?どうして気になるのよ。」


「好きだからに決まってるだろ!」


「へぇー、好きだから。」



・・・・・・・・。



本日何度目であろう、シンキングターイム!



・・・・・・・・。



「えぇぇぇぇぇぇっ!!!す、す、す!」


「お前、うるさい。」


大声でパニックになる私を、一喝する柏原。


あんたのせいでしょうが!!!!


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