* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
早足で先を急ぐ柏原の、少し後ろを駆け足でついていく私。
ずいぶんサラッと言ってくれちゃったけど、あれって、まさかの告白?!
柏原が?
私の事を・・・?
す、す、す、す・・・。
―――ボンッ!!
思考回路、完全停止デス!
相変わらず早足の柏原に、私も必死について歩いているけど、実際、何も考えていなかったり・・・する。
っつーか、考えられない。
規則正しく動く柏原の足を、ただただ見つめながら、無心で歩いた。
二人、どの位の時間、無言で歩いただろう?
歩く速さを遅めて、私の歩幅に合わせる柏原。
そんな事にも、いちいちキュンと鳴く、私の心臓。
近頃おかしいマイハート。