*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー

早足で先を急ぐ柏原の、少し後ろを駆け足でついていく私。


ずいぶんサラッと言ってくれちゃったけど、あれって、まさかの告白?!


柏原が?


私の事を・・・?


す、す、す、す・・・。


―――ボンッ!!


思考回路、完全停止デス!




相変わらず早足の柏原に、私も必死について歩いているけど、実際、何も考えていなかったり・・・する。


っつーか、考えられない。


規則正しく動く柏原の足を、ただただ見つめながら、無心で歩いた。



二人、どの位の時間、無言で歩いただろう?


歩く速さを遅めて、私の歩幅に合わせる柏原。


そんな事にも、いちいちキュンと鳴く、私の心臓。


近頃おかしいマイハート。

< 159 / 281 >

この作品をシェア

pagetop