* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
柏原にひかれるまま、ひたすら無心で歩く私。
―ガクンッ
どの位歩いたのか、それからしばらく歩いた後、急に足の力が入らなくなり、その場に崩れ落ちてしまった。
突然胸を渦巻く思想。
あの人、この街に居たんだ・・・。
怖かった・・・、きっと、罰が当たったんだ。
こんな私が、浮かれて楽しい時間を過ごしたりしたから。
私には、そんな資格なんて、無いのに・・・。
「大丈夫か?」
気付くと、心配そうにのぞき込む柏原の顔が、すぐ目の前にあった。