* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
そもそも『食うか』の一言で、良からぬ方向へ妄想をふくらました私って一体・・・。
意識し過ぎだし!!
ってゆうか、欲求不満!?
どうしても、あっち方面と結びつけちゃっているよね?
オイオイ、あっちって、どっちだよ!!
「座れよ。」
脳内ノリ&ツッコミまで始まってしまった私に、ようやく落ち着きを取り戻した柏原が、そっけなく呟いた。
また、いつもの俺様に戻ってるし!
―そう思ったんだけど、やっぱりいつもと違う柏原。
だって、ロウソクに照らされた頬が、ちょっぴり赤く染まって、照れたようにそっぽを向いているから。
負けない位、赤い顔をして、柏原の向かいに座った。