* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
しかし俺様柏原、今さら私に、何の用がるのよ。
これ以上私を振り回さないで。
あんたは私を拒絶した。
もう私に構わないでよ。
「倉石から聞いた。お前の事、傷つけるつもりは無かったし、お前が傷付いてる事にも気付かなかった。
ホント最低だな、ごめん!」
もういいよ・・・、謝ってほしい訳じゃないんだよ。
「お前の話を聞いた後、それでも俺は、お前への気持ちは変わらなかった。
それどころか、好きだって気持ちは、もっと大きくなって、お前の事を、心から大切にしたいと思った。」
私は、息を殺して柏原の言葉に耳を傾けた。
「だけど、お前の事を大切にしたいって思っても、俺だって男だし・・・、その・・・。
あのままでは理性がぶっ飛びそうで、これ以上一緒にいたら、抑え切れなくなると思ったんだ。」
へ・・・?
「言いたい事は、それだけだ!じゃあな!明日はちゃんと、学校に来いよ!」
そう言って、嵐の様に去って行った。
なんて恥ずかしい事を・・・、しかも大声で・・・。
でも・・・。