* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
ストレートにぶつけてくれた、柏原の言葉が素直に嬉しかった。
私、拒絶された訳じゃ、無かったんだね?
それどころか、大切にしたいって思ってくれたの?
あんな話を聞いたのに・・・?
嬉しくて、さっきまでとは違う感情の涙が頬を伝った。
「ふふっ。」
そんな私を見て、お母さんまでもが嬉しそうに笑う。
「幸せは、もうすぐそこに、あるみたいね。」
「アイツ・・・、ホント恥ずかしいんだから。」
恥ずかしくて、ついそんな事を言ってしまう。
でも、嬉しくて綻ぶ顔を抑える事が出来なくて、そんな私を見て、またお母さんが笑った。
その夜、私の心は幸せで満たされて、寝てばかりいた一日だったのに、朝までぐっすり眠った。
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