* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「あははっ、おっかしー。」
なんだかそんな柏原が可愛くて、思わず吹き出してしまった。
「てめえ、俺様に許可なく、笑ってんな。」
そう言って拗ねる。
相変わらず理不尽な・・・。
「あんたが言いかけた事は?」
「あ?あぁ・・・。」
少し間が空いてから、戸惑いがちに口を開いた。
「お前、俺がお前の事を嫌いになったと思って、ショックだったか?」
「え・・・?う・・・。」
改まって言われると、めちゃくちゃ照れますけど!
急に恥ずかしくなった私は、“ん”の一文字が言えなくて、変わりにコクリと頷いた。
「―それって、もしかして、俺の勘違いかもしれないけど、お前も俺の事が・・・。」
いつになく遠慮がちに話す柏原。
そして・・・。