*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー

スカートの裾から、手が入って来て、太ももに触れた瞬間、私の中で何かが爆発した。


「イヤーッッッッッ!」


悲鳴のように叫んだ私に驚いて、力をゆるめた柏原を押しのけ、力を振り絞って体を起こした。



「やめて・・・もう・・・やめて・・・。」


耳を塞いで、ガタガタと震える。


溢れ出す涙が止まらないけど、そんな事はどうでもよかった。


「お前・・・何泣いて・・・」


柏原の声が驚きに満ちている。



呼吸がどんどん荒くなって、ガタガタと、体の震えが止まらない。


思い出したくなくて目をつぶるけど、忘れたい記憶が頭に焼きついて離れない。


「やめて・・・もう・・・やめて・・・。」




・・・・・・ヤメテ!!!


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