* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「今日は、バイト来れる?店長が心配してたよ?ま、僕もだけど。」
榊原くんは、少し照れたように笑った。
「今日は必ず行くよ。ごめんね、3日も休んじゃって。今日からまた、バリバリ働くよー!」
そう言ってガッツポーズを作る私を見て、クスッと笑う榊原くん。
榊原くんといると流れる、この独特の空気。
やっぱり落ち着くし、私にとってはオアシスのような人。
榊原くんのおかげで、今までどれだけ救われてきただろう。
ふと、そんな事を思う。
「榊原くん、ありがとうね。」
「何?急に。」
そう言って、また笑う。
「ううん。何でもないよ。言いたくなっただけ。」
私の事を好きになってくれた人。
その気持ちに応える事が出来なかった私に、今も変わらず接してくれる人。
この人の幸せを、願わずにはいられない。
いつも見方でいてくれて、ありがとう。
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