* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
ハッピーエンド!?
「私、ちゃんと笑えていたかな?」
父の姿が見えなくなる所まで来ると、私は柏原に尋ねた。
「おう。」
「そう・・・、良かった。」
空を見上げると、雲一つ無い大きな青空がすごく綺麗で、大きく息を吸い込むと、鼻の奥がツンとした。
「やっぱりお前は・・・。」
横で柏原が楽しそうに話し出す。
「最っ高に、お人よしだな。」
「はーっ!?」
大声で叫ぶ私を見て、無邪気に笑う柏原。
「あんたねー!」
そう言って振り上げた私の拳を掴むと、柏原は思いきり自分の方へ引き寄せた。
いとも簡単に、柏原の腕の中へ吸い込まれる。
「嘘・・・。最高にお前らしかったよ。よく頑張りました。」
そう言って、大きな手で私の頭を撫でた。