* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「もう・・・。子供扱い、しないでよ・・・。」
柏原からもらった言葉がくすぐったくて、つい可愛くない事を言ってしまう。
身近に感じる柏原の鼓動も、頭を撫でる大きな手も、低く響く男らしい声も、全てが私を虜にする。
こんな事されたら、心臓が持たないんだってば!
私の心臓が早いのも、体が熱くなるのも、伝わってるよね?
そう言えばさっき、私・・・。
『心から大切だって思える人がいる』
なんて、どさくさに紛れて、さりげなく告白しちゃったし!
どう思ったのかな・・・。
嬉しいって思ってくれた?
それとも、迷惑だった?
固まって動けないでいると、撫でていた柏原の手は、次第に髪をクシャクシャにし始めた。
それは次第に激しさを増して・・・。