*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー

「私の好きな人は・・・。」


思いっきり柏原の腕を引っ張る。


不意を突かれた柏原はよろめき、その隙を狙って、背伸びをしてキスをした。


サラちゃん、生まれて初めての、自分からのキス!


恥ずかしさから顔中熱くなるのを感じながら、精一杯の思いを告げる。


「私の好きな人は、あんただよ?柏原。」



言っちゃった!


とうとう言ってしまったよ。


照れながら柏原の反応を盗み見る。


・・・が!


無反応?いや、固まってる!!



「柏原・・・?」


私の呼びかけにハッと我に返ると、太陽みたいに笑った。


「やったぜ!マジかよ!!ヨッシャー!!」


飛び跳ねて子供のように喜んでいる。


そんなに喜ばれると、逆に申し訳ないですが(汗)


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