* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「「仲良くなんかない!!」」
「ふーん。」
思わず声をそろえてしまった私と柏原に、清四郎は意味ありげに口角をあげると、そう言った。
♪タラララランララ・ランランラン♪タンタラタララララン♪
8時を知らせる陽気な音楽が校内に響いた。
「やばっ!ホームルームまで、あと5分だ!」
清四郎の声で、それぞれ校内に急ぎ、教室目指してダッシュした。