* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
そう言えば昨日、彼女がたくさんいるみたいな事、言ってたっけ・・・?
それを思うと、特定の彼女のいる清四郎の方が、なんだか紳士に思えてきた。
・・・ん?
いかんいかん、この学校にいると、頭がマヒしちゃうのかも。
清四郎は、彼女がいるのに、昨日私にキスをした、エロガッパだったんだ!
左隣の席の清四郎を、軽蔑の眼差しで見つめた。
「どうしたの?サラちゃん、俺に惚れた?」
遊ばせた前髪を、左手でいじりながら、上目使いで聞いてくる。
「だ・誰が!」
ガンッ!
思わず大きな声を出してしまったのと同時に、机に手をついて、立ち上がってしまい、
大きな音をたてて椅子がたおれた。
クラス中の冷たい視線が、私に集まる。
なんで昨日から、私ばっかりこんな目に(泣)