* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
災難は続く!?
「はぁ・・・。」
今日、何度目のタメ息だろう・・・。
従業員用の更衣室で制服に着替えながら、ロッカーにコツンとおでこをつけて目をつぶった。
ひんやりと冷たい感覚が、とても気持ちいい。
柏原のお金で高校に通わせてもらっている事、柏原がオーナーである店で、バイトをする事が、
今の私の頭を悩ませている原因。
なるべく関わりあいたくないのに、なんで私の生活に、あいつが関わってくるの?
柏原帝国に足を踏み入れてしまっている今の現状に、これからの私の生活が脅かされるような気がして、
心配で仕方がなかった。
「はぁ・・・。」
またひとつタメ息をついて、更衣室のドアを開けた。