* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「サラちゃんの事が好きだから。これからも一緒にバイトしたいと思ったんだ。」
えっ・・・?
突然の事で、頭が回らない。
好き・・・?
頭の中で、この苦手分野の引き出しを、片っぱしから開けて、整理してみる。
ガガガ、ピーーーーーーッ!
許容量オーバーです!
頭のコンピューターが、オーバーヒートして止まった。
冷静になろう。
榊原くんが私なんかを・・・?
・・・・・・って、そんな訳ないか。
そして、一つの答えに辿り着いた。
「もう、冗談やめてよ。真面目な顔して言うから、違う意味に取っちゃうところだったよ。」
榊原君の背中をバシッと叩いた。
そうだよね?人間として好きって事だよね?
つまりLoveではなくて、Likeの方ね!
焦って、変な汗とかかいちゃったし。
妙にテンションの上がる私とは反対に、いつになく真剣な顔の榊原くんが口を開いた。