*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー

「違う意味なんかじゃないよ。本気でサラちゃんの事が好きだ。

初めて学校でサラちゃんを見た時、怒ったり笑ったり、照れたりするのを見て、面白い子だなぁって思った。

一緒に仕事をしているうちに、自分の意思をしっかり持っている所とか、一生懸命な所とかそうゆう所に段々惹かれていって、気持ちが大きくなっていって。

きっと、初めて会った時から恋に落ちていたんだろうな。」


そう言って、照れくさそうに頭を掻きながら笑った。


そんな・・・、榊原くんが、私の事を・・・?


今日って、エイプリルフールだっけ?


違う・・・。


それに榊原くんの顔を見れば、嘘でも冗談でもないのは明白だ。

言葉に困っていると、強い瞳で私を見つめながら、榊原くんが続けた。


「困っちゃうよね。まだ出会って4日なのに、突然過ぎるよね。僕も、まだ言うつもりなんて無かったんだ。

ただ、涙を流すサラちゃんがとても綺麗で、愛おしい気持ちが込み上げてきて、気付いたら言ってしまったとゆうか・・・。

でも、この気持に嘘は無いし、真剣な気持ちなんだ。僕と・・・、付き合ってくれませんか?」


真っ直ぐ私を見据えて優しく、でも力強く言う姿に、いつもの純情少年榊原くんの姿は無かった。


そんなに真剣に思いをぶつけてくれた榊原くんに、私も素直な気持ちを伝えなければ、

ううん、伝えたいと思った。


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