* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「ははっ、やっぱりサラちゃんは、笑顔が一番だよ。」
と笑顔の一番似合う男、榊原くんが笑った。
「師匠には負けますよ。」
「何の師匠だよ。」
すかさずツッコミを入れる、榊原くん。
「笑顔の師匠。・・・とゆうか、人間の器の師匠かな?」
せっかくの告白を断ったのは私なのに、今まで通りでいて欲しいなんて、普通言えないよ。
「じゃあ、恋愛の師匠から一言いい?
本当はサラちゃん、好きな奴、いるんじゃないの?」
「へ?」
あまりにも突拍子もない事をさらりと言うもんだから、
感慨に浸っていたのに、場違いな間の抜けた声を出してしまった。
「柏原くんの事。」
「えっ!?かかか、柏原!?」
突飛な発想に、思わず噛みまくりな私。
何を言う!?
どうした!榊原くん!!