* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
揺れる想い!?
気になる・・・。
すぅっっごく気になる!
榊原くんの告白を断った週明けから4日間、柏原の姿を見ていない。
榊原くんがあんな事言うから、余計に気になっちゃうじゃない。
あいつ、今日は学校に来るのかな・・・。
桜が散って葉桜になった木々を見上げ、木漏れ日に目を細めた。
あれから、学校でもバイト先でも、榊原くんとは今まで通りの関係でいられた。
きっと榊原くんが、気まずくならないように振舞ってくれているから。
ただ、あの事には触れられずにいた。
―――私が柏原を好き?
無い無い、やっぱりありえない。
「サラちゃん、おはよう♪」
能天気な声に振り向くと、清四郎が女の子と恋人繋ぎをしていた。
「おはよう・・・って、え?」