この空の下で
「あっ、来たよ。」
…え?
何、今の。
あたし達が体育館に入ろうと扉から顔を出した瞬間、美紗の言葉が耳に入ってきた。
美紗と裕子は、1年部員(4人)を集め、何かを話していた。
「ね、ねぇ…今の聞いた…?」
マイが小言で、あたしに言ってきた。
「うん。聞こえた…」
いかにも“来るな”と言っているような言い方。
あたし達を見た時の態度。
話ながらチラチラこっちを見ているって事は…
「歓迎、されてないみたいね。」
あたしが言うと、マイは怯えた声で言った。
「ねぇ、やっぱやめよう!?
マネージャーだったら他にもあるし…!!」
「何言ってんの?
マイがやりたいって言った事じゃない。それに、まだ何を話してるか分かったわけじゃないでしょ?」
「そうだケド…」
「おっ!マネージャー志望の人かな?」