この空の下で


「マネージャー志望?」

「えッ」


急に挨拶もなく、長椅子の隣に座ってサポーターをつけていた部員に話し掛けられた。

何だコイツ…目付き悪ぃなぁ…

でもそんな事であたしが印象悪く接するわけが無い。


「あッ、はい(^^)
よろしくお願いします。」

精一杯の笑顔と明るい態度を振りまいた。


「最初からバレー部って決めてたの?」

「いえ、色々迷っていたんですケド…やっぱりバレー部が一番だなって。」

「そなんだ。」


コイツ…愛想振りまいても表情1つ変えやがらねぇ!!
て、手強い…


「ん?」

目付きの悪い部員が去って行った後、また部員がやってきた。

つか、やっぱりみんな身長高いな。

今度はさっきとは真逆。
優しそうでカッコいい人だ。


「マネージャー?」

「はい(^^)」

「よろしくね☆」

「うん,よろしく!」


何て愛想の良さ…あたしのが劣るくらいだわ…。
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