この空の下で



「ミサ!裕子!」

「なぁに〜?」


いつもの美紗子のぶりっこ笑顔だケド…フツーとは少しちがう。

まるで、敵を見ている目。



「正直に言ってほしいんだけど、あのさ、美紗子達…
あたしとマイがマネージャーやるの、イヤ?」


「…」



少しの沈黙。
それを破ったのは、美紗子だった。

「イヤっていうか…ね」

「なに?はっきり言っていいよ、何となく分かってるから。」

「ぢゃあ…言っちゃう?ゆ-こ。」
「ぇ…ぅん…」

「正直言うとね…羨ましかったの…」

「え…!!」


予想もしていなかった言葉に、あたしはとても驚いた。

「あたし、ママから部活はやっちゃいけないって言われてたの…。裕子も同じで、でも、半年したら入れる事になったの。
裕子もお母さんに頼んで、やっと出来るよ-になって…」

「美紗…」

「だから、簡単に入れるハルとマイが羨ましかった…だから、気に入らなかった。」

「そ…だったんだ…」

「ごめッ…ごめんねぇ…ッ」


全てを説明した美紗子は、緊張と安心感からなのか…

大粒の涙を流して
泣き出した。


「いいんだよ、美紗。
美紗が入れるまで、ずっと待ってるから…だから

これから一緒に
やっていっていい?」


「うん…!!
ありがとう…」



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