この空の下で


そいつは教室に来て
みんなと話した後、

あたしの隣の机の上に
自分のカバンを置いた。



「え。」


げぇぇえええ!!!!
あたしこいつの隣!?

最悪だよ…あんまり、ってか、あたし絶対目立ちたくないのに…。



颯「…(じぃ〜..)」

「いッ!?あの…なに?」

颯「おすっ!隣だよな、
よろしくなー!」








これが、こいつとの出会い。

あたしが今まで、今まで生きてきた中で、誰よりも…誰よりも愛した人。







あたしの初恋だった。









市ノ瀬颯が。


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