この空の下で




バンッ!っと大きな音を立てて、ドアを開けた。

みんなの視線が
一気に集中する。




「はっはる!?
どうした…」

「綾華、聞いていい?」

綾「なに?」

「颯ってさ、
綾華のものだったっけ?」





さっきもらった手紙の内容、
それは………




[最近さ、春、颯くんと仲良くしすぎなんじゃないの?

あたしの前で

颯くんと仲良くしないで]





とかいう
ふざけた内容だった。



綾「は?」

「違ぇよな?颯はテメェのもんじゃねえ。誰の物でもない。颯は物じゃない!

仲良くしないでって何?
じゃあ、あたしは一生あんたのご機嫌とってろってことですかー。はぁ?
マジ意味分かんないんですけど。そんなに颯が好きだったらなぁ、こんな女々しい事してねぇで、面と向かって言ってやれや!

あたしは自分が
悪い事してるなんて
思ってないから。

綾華の前で
嫌がらせで
仲良くしてるんじゃない。
友達だから仲良くしてる。


だから綾華の言う事は
あたしは出来ない。」









……………あ。





まっ、マシンガントークしてしまったぁああああああああああああ!!!!!




「そういう事だから。
ごめん、あたし帰る。」





こいつとのもめ事が、
1番最初だった。


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