この空の下で




女E「でもフラれた。
あっけなくね…」


『ごめん、』

『どうして…何であたしじゃダメなのよ!?』

『俺、好きな奴いるんだ。そいつ以外、好きとか思えねぇんだ…だから…』



女E「そいつ以外、好きとか思えねぇんだってさ…

最後までカッコいいょ…
笑っちゃうよね。」

「いゃ…あの……」

女E「あんたが自分の気持ちに気付かないなら、あたしが貰うから。
あたし、まだ颯くん諦めてなんかないからね。」



そう最後に睨みながら言って、女の子達は帰って行きました。


小学生がしゃしゃるねぇ。
付き合うって何やねん…好きって何やねん…まだ11やぞ。



『あんたが自分の気持ちに気付かないなら、あたしが貰うから。』



「まっさかあ〜!」





『春!
こっち来いよー!』




初めて、





『大丈夫か?』





初めて気付いた、





『おーっす!』







いつからだろう





『あち〜…扇いで春様。』





あたしいつの間にか…








『ばぁーか!バカ春!』




『マジ楽しいわ!
お前飽きねぇな〜♪』









あたしいつの間にか、




颯のこと






好きになってたんだね。


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