この空の下で
バンッ
錆びた扉に響く乾いた音
痛む背中
正面にいる女達。
女A「残念だったわね〜!
颯くん、もうあなたには
飽きちゃったみたいね?」
女B「調子に乗ってるからよ。」
女C「付け上がってたんじゃないの?自分は特別だって。」
「付け上がってなんか…
ないですよ。」
女C「はぁ?」
女B「生意気な…」
「って言うか、こんなとこ颯に見られたらどうすんの、あんな等。
一発で嫌われるよ。」
女A「あっあんた…!」
「あ〜、大丈夫よ安心して?あたし、そんな心汚れてないからチクったりしないよ。
あんた達みたいにね。」
女B「言わせておけば…」
女A「待って!
誰か来る!」
女C「ちっ…
ぢゃあまたね、宮野さん。」
舌打ちしやがったよあいつ。
怒りたいのはこっちだっつーの。
2年になっても、まだ呼び出しが絶えることは無い。
もう全然関わってないのに…なんででしょうか神様…面倒臭いです。
ずるずる…っと、あたしは扉に寄りかかったまま座り込んだ。
『飽きちゃったみたいね』
飽きちゃった…か。
そうかもしれないね。
あたし別に目立つ方じゃないし…大して面白くないし…可愛さなんて0だし…。
こんな女…飽きられて当たり前……か。
別に、付き合ってたわけじゃないし?全然ショックとか悲しいとか…
ない…はずなのに。
何故か、涙が止まらなかった。