EBE-地球外生命体-
グジャッ!

何とも気持ちの悪い感触が手に伝わった。

生身の生物を殴る感触。

レプリティアンは口腔部、鼻といった顔の穴から出血しながらダウンする。

「……」

不快感に目を閉じて、僕は立ち止まっていた。

「この…弱小異星人の分際で!」

レプリティアンは実に頑丈な種族だった。

僕の一撃を受けて苦痛に顔をしかめつつも、すぐに起き上がってくる。

反撃の回し蹴り!

しかし、僕はそれを片腕でガードした。

強烈な蹴りには違いないけど、体がよろめく事さえなかった。

< 102 / 111 >

この作品をシェア

pagetop