EBE-地球外生命体-
滑るように地下の施設に停止する機体。

僕はハッチを開いて、機体から降りる。

「おかえり。夜のフライトは楽しかったかい?」

地下駐機場を歩いていた僕に、一人の地球人男性が声をかけてきた。

白衣を着て、眼鏡をかけた男性。

30代前半という年齢の割には、頭髪の後退が少し心配だ。

もっとも、頭髪の無さは僕も他人の事言えないけど。

…彼の名はハワード・マッケンジー。

このエリア51の科学者。

ここに勤務しているという事は、僕らグレイにも理解がある数少ない地球人という事だった。

< 15 / 111 >

この作品をシェア

pagetop