EBE-地球外生命体-
まぁいい、と一言言って、ハワードは僕をレストルームへと案内する。

グレイと地球人が世間話をしながら廊下を歩く。

エリア51の地下施設では、こんな光景は珍しくない。

この空間に限り、既に他星系の文化交流は日常化しているのだ。

地球人というのはユーモアに富んでいて、社交的で、打ち解ければとても親しくなれる人種だ。

良き隣人として、手を取り合って暮らしていけると思う。

それともハワードが特別いい人間なんだろうか。

事実、このエリア51に来て初めて友達になったのもハワードだった。

「君は甘い方が好きなんだよね。カフェオレでいいかい?」

コインを入れ、自動販売機のカフェオレをご馳走してくれるハワード。

地球の飲食物にも慣れてきていた。

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