EBE-地球外生命体-
chapter1
その女性はこちらを見て、蒼白とした表情をしていた。
夜更け。
森林地帯を横切るようなワインディングロードの途中。
運悪く彼女は、走行中の車から『それ』を見つけてしまった。
…機体の高性能の集音マイクが、車内の彼女の呟きさえも拾い取る。
「な…何あれ…!」
やれやれ。
本意ではないけど…目撃されたからにはただでは帰せない。
僕は仕方なく、機体コクピットのスイッチを一つ押した。
機体底面が発光し、そこから青白い光が放たれる。
彼女を包み込む光。
その光は、まるで無重力にでもなったように、車内の彼女だけを宙に浮かせる。
彼女の体は上空へと舞い上がった。
風船のように。
緩やかな速度で、しかし彼女の意思とは無関係に。
恐怖を感じたのか、彼女は空中で意識を失った。
僕は彼女を機体内部へと収容し、そして…!
夜更け。
森林地帯を横切るようなワインディングロードの途中。
運悪く彼女は、走行中の車から『それ』を見つけてしまった。
…機体の高性能の集音マイクが、車内の彼女の呟きさえも拾い取る。
「な…何あれ…!」
やれやれ。
本意ではないけど…目撃されたからにはただでは帰せない。
僕は仕方なく、機体コクピットのスイッチを一つ押した。
機体底面が発光し、そこから青白い光が放たれる。
彼女を包み込む光。
その光は、まるで無重力にでもなったように、車内の彼女だけを宙に浮かせる。
彼女の体は上空へと舞い上がった。
風船のように。
緩やかな速度で、しかし彼女の意思とは無関係に。
恐怖を感じたのか、彼女は空中で意識を失った。
僕は彼女を機体内部へと収容し、そして…!