EBE-地球外生命体-
「やめて下さい!」

僕は大声で叫んだ。

「今は誰が犯人か擦り付け合っている場合じゃありません…とにかく三人以下の人数では行動しないで下さい。何かあったらすぐに助けを呼ぶ事…レプリティアンは素手でも非常に戦闘能力の高い種族です。決して油断しないで下さい」

必要な事だけを僕が伝え、その場は解散となった。

だけど雰囲気は最悪だった。

誰もが仲間を信用していない。

誰もが皆、仲間の誰かがレプリティアンだと思っている。

もしかしたら、さっき罪を擦り付けようと言い争っていた中の誰かがレプリティアンなのかもしれない。

わざと疑念を煽り、協力して警戒に当たる事を阻止しようとしているのかもしれなかった。


< 50 / 111 >

この作品をシェア

pagetop