EBE-地球外生命体-
ラッセルは僕の血液検査も実施する。

その結果、やはり血液中に劇薬が含まれていた。

しかも、地球上には存在しない成分が検出されたのだ。

…僕は考える。

地球上に存在しない成分という事は、僕に薬品を盛ったのはレプリティアンという事だろうか。

しかしいつの間に?

そして何の為に?

…とりあえず薬品を自由に扱えるエリア51の関係者と言えば…。

僕は目の前のラッセルを見る。

「おいおい!」

彼は慌てて否定した。

「私が何故君に薬を盛らなきゃならないんだ!大体毒物ならともかく、筋量が増えるようなドーピングの類をする意味がない!」

確かにその通りだ。

一体レプリティアンはどこに潜み、何を企んでいるのだろう。

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