EBE-地球外生命体-
冗談はともかく。

僕はカフェオレを飲み干して紙コップをクズカゴに捨てた。

「ハワードもシンディもくれぐれも気をつけて。仲間を疑わなきゃならないのは寂しい事だけど…」

「ああ、大丈夫だ」

「こっちも平気。グレイ君も気をつけて」

ハワードとシンディは笑みを返してくれた。

…初めて訪れた異星の人々。

しかし彼らはグレイである僕を差別する事なく、温かく迎え入れてくれた。

住む星も人種も違う彼らだけど、間違いなく二人は僕の親友だ。

レプリティアンなどであってほしくない。

そして、レプリティアンの犠牲になる事なく、最後まで無事でいて欲しい。


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