EBE-地球外生命体-
両手を組み合わせて苦悩する僕。

「グレイ君」

そんな僕の肩を、シンディがそっと抱いてくれた。

「落ち込まないでグレイ君。みんな少し驚いているだけよ。急にスーパーマンみたいになっちゃった君を見て、少し戸惑っているだけ…明日になればいつも通りに接してくれるわ」

「…ありがとう…シンディ…」

彼女みたいな地球人もいる事に、少しだけ安堵する。

地球人が…いや、この宇宙に住む全ての人種が、彼女みたいな人ばかりならいいのに。

僕も、故郷を離れて地球まで来る必要もなかったのに…。

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