EBE-地球外生命体-
「彼が例の異星人だとしても、そうではないとしても、警戒は怠らない事だ。彼には何かある」

そんな一言をラッセルに言い含められて、僕は医務室を出た。

…動揺は隠し切れない。

誰が異星人の擬態だとしても、ハワード、ラッセル、シンディ…この三人だけは信頼できると思っていた。

僕が怪物じみた身体能力を身につけても尚、変わらず接してくれる彼ら。

当然彼らだけは、異星人の擬態疑惑から消去しても何ら問題ないと考えていたのだ。

それが、信頼できる仲間の一人…ラッセルの口から、ハワードを疑う言葉が出てくるなんて…。

< 70 / 111 >

この作品をシェア

pagetop