EBE-地球外生命体-
震える僕の肩に、ハワードは手を置く。

そして…!

「おいおい、君まで本気で僕を疑っているのか?」

彼は屈託なく笑った。

「ひどいな。このエリア51で、君と一番古い友人の僕を疑うなんて」

「え…あ…」

急に張り詰めた空気が緩み、僕は拍子抜けする。

「僕は犯人リストから外してくれよ。そうだな、どうせ疑うなら」

ハワードの眼鏡のレンズが再び光った。

「ラッセルかシンディ…彼らのうちのどちらかだ…」

「っ……」

その言葉に硬直する。

止してくれよ…。

僕が信頼している友人同士が、互いに疑惑を投げかけるなんて…。

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