EBE-地球外生命体-
僕らが目撃した筈のシンディは、独房で大人しく釈放を待っていた。

鉄格子が破壊された形跡もない。

当然脱走した形跡もない。

ならば、さっき僕らが目撃したシンディは何者なのか。

「馬鹿な、シンディがここにいる!?」

突然の声。

振り向くと、シンディを追跡していた筈のハワードが背後に立っていた。

「これは一体どういう事なんだ…?」

僕の肩に手をかけようとするハワード。

そんな彼を。

「がっ!?!?!?」

僕は振り向き様のサイドキックで蹴り飛ばした!

見事に鳩尾に直撃する蹴り。

薬品によって筋力が増大した僕の蹴りをまともに受け、ハワードは数メートル先まで吹っ飛ばされた。

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