恋した相手はライバル!?
「どうしたの?」

「どうしたの?って
お前を待っていた。」

龍矢はいきなり抱きつき
私にキスをしてきた。

息が続かなく苦しく
なって、
やっと離して貰えた。

「もう!!」

「悪い虫がつかない様に
するのが彼氏の役目。」

龍矢は私の手を繋ぎ
歩き始めた。

「なあ?
えみりが先に帰った
原因って隼人か?」

何も言えない私と、
やたら鋭い龍矢。

「隼人は人を信用しない
所があるんだ。

老舗デパートの跡取り
息子だろう?

色んな人が隼人の所に
来てご機嫌伺いをするんだ。」

「そんな事があったの?」

「ああ。
俺は気にせずに話をした。
それから仲良くなった。」

龍矢はまだ気付いて
いないかも知れない。
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