恋した相手はライバル!?
「分かったよ。」

龍矢は私を起こして
優しく抱きしめた。

「えみりと隼人の事は
俺達が外からそっと
見守ってやろう。」

龍矢が私に甘いキスを
くれた。

これだけで十分な私と
狼になりたい龍矢が
葛藤していた。

そして、
カウントダウンの夜。

みんなで夕飯を食べて
いたのだが、
大人達はアルコールが
入ってしまい、
五月蝿くなった。

龍矢が私の手を持って
自分達の部屋にいった。

向かい合って座ると
龍矢が黙り込んだ。

「どうしたの?」

「俺凄く幸せなんだ。
やっと好きな奴が
俺の気持ちに答えてくれた。

香織をめちゃくちゃ
愛しているよ。」

私は思わず自分の顔が
いや耳まで真っ赤に
なったのが分かった。

< 145 / 257 >

この作品をシェア

pagetop