恋した相手はライバル!?
「1度目は香澄を
殺そうとした。」

「ええ!!」

「けど香澄は私の持っていた
ナイフを素手で掴んだ。

そこで私は身を引けば
良かったのにね。」

「それで?」

「2度目は他の男を使って
香澄をレイプさせた。

これで太郎を本当に
私のものに出来ると思った。

けどね私は気付いていた。
香澄と太郎の気持ち。

お互いに信用していて
心の底から愛し合って
いる事。」

「何故、
分かったのですか?」

「香澄の意志の強さに。
私が何度出てきても
香澄は抵抗してきた。

しばらくして香澄が
里中家を出て行くと
聞いた時、
私はショックだった。

私のせいで2人は
離れてしまう。

私がもう少し早くに
離れていたらね。」

麗子さんの目には
涙が溢れていた。
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