恋した相手はライバル!?
家に帰ると兄貴がいた。

「ねえ。聞きたい事が
あるんだけど。」

「何だ?」

「優子さんを守るために
おにいは努力した?」

「ああ。したよ。」

「優子が傍にいて欲しいと
言われたんだ。

だから俺はあえて
いばらの道を選んだ。

俺は会長をしたけど
投票をして貰った。

俺は生徒全員に認めて
貰うにはそれしか方法は
無かった。」

「辛くなかった?」

「辛かった。
本当は優子の推薦で
会長になれたはず。

けど俺はそんな事で
会長になりたくなかった。」

初めて知った事実。

「投票するんだろう?
小山の兄が言っていた。

弟は香織を奪うとな。」

「絶対に龍矢が勝つよ。」

私は思わず熱くなって
兄貴に言った。
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