ちょっとそこまで世界征服してきます
落胆し、体力がつきた
ここにきてやっとロードは腰を落ち着かせたのだが、もう喋る気力もないらしい
「どうやら、ロードは乗る気はないらしいですね。では、クロス!」
「俺ですか……」
「あなたしかいないのです、私には。私の……私の夢を叶えてほしい」
クロスの手に、白い両手が重ねられた
舌でも噛むぐらいに焦るクロスに
「世界征服をした後――いえ、これからも今も私の隣に必要なのはあなたです。ですから、あなたには私の信頼を与えます。
代わりに、あなた自身を私に譲ってほしい。私が信頼する騎士クロス。あなたが私に身を差し出すというのならば、私めはそれ相応の『お礼』をあなたに――」
「ひ、ひ、ひみゅっ」
本当に舌を噛んだ