ちょっとそこまで世界征服してきます
痛いと思うよりも恥が湧き出て錯乱状態
もう何が何だかという気持ちは
「私の夢――世界征服の野望を叶えて下さいますか」
「姫が望むのならば俺はどこまでもお供します!」
どんな馬鹿な発言も受け入れてしまう心境でもあった
握られた手をがしっと握り返す――のは、やはり恥ずかしいのでクロスは手を引き、姫と同じく拳を握る
「征服だろうが、統一だろうが。俺は最後の最期まで姫に忠義を尽くしますっ」
「よしっ、それでこそクロスです!ロードと違い、私のこんなバカな……失礼、私の発言に付き合って下さるのはやはりあなたしかいない。
今をもって、『バカクロス』の称号を取り消し、『優秀なる忠義者』という名を与えます」