ちょっとそこまで世界征服してきます
クロスこそが、彼女の頭を撫でてやりたい気分となった
「姫、大丈夫ですか……?」
恐る恐るといった感じで、彼女の顔を覗き見る
こくこくと頷くあたり、どうやら大丈夫そうだ
「慈悲は要りません、クロス。今回ばかりは私が愚かでした。無鉄砲で、そんな重大な事実に気づくことなく世にも恐ろしい計画を進めそうになって……。
想像して、死ねます。世界征服した後の仕事には……」
大袈裟だ
思うも口に出さない騎士二人
まあ、結果は最善なので別に構わない
見れば、日が傾いている
ティータイムはこれでお開きといったところか。と、ロードは姫に向き直った
「さあ、仕事だ。世界征服を企んでいた君にとってはさもないだろう。
一束程度、三時間机とにらめっこをしていれば終わる」