ちょっとそこまで世界征服してきます
「やはり姫たるものは世界征服をするのは鉄則でしょう」
「誰が決めた鉄則ですか、それは。今度は何の影響を受けての発言ですか?」
「む、失礼な。それは確かに、私めは突飛な発言ばかりしますが……今回ばかりは別格です」
「規模が『別格』だな」
頭の狂いようも、と心の中でロードは付け足した
それに気づかずに、姫は……何故か拳を握っていた
「世界征服。ああ、何ともロマン溢れる響き。この世の全てを手にするなんて、想像するだけで身震いが。
玉座に座り、何万人の民の前で高笑いをするその瞬間が燃えますっ。
やがてはこの世界だけでなく、魔界とか天界とかに行き全面戦争……は、怖いので話し合いをし、私は世の全ての姫となりたいのです。
そうして、高笑いをしながら――」