プラネタリウム ―流れ星に願う叶わぬ願い―
「……音菜ちゃん」
「なんですか?」
「電話してみたら?」
「電話ですか?」
「出たら他人でしょ?」
「う、うん。そうします」



勇一が渡した子機でおばさんの携帯に電話を掛ける。



けれど、おばさんが出ることはない。
次はおじさんの携帯に掛ける。




「HELLO?」


出たのは聞いたことのない、男性の声だった。



※以下英語での会話だと思って読んで下さい※
「あの……アナタは?」
「マイケルです。何方かのお知り合いですか?」
「あの、水沢美子、水沢和樹……ってどこから出てきました?」
「?どこって……白の日本の車だよ」
「……もしかしたら、私の父と母かもしれないんです」
「それは、本当かい?」
「はい」




さっきまで不安で仕方なかった音菜。でも今は、事実を受け止めようと必死だった。

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