新撰組 浅葱の衣を纏う者
一週間前――――
『高杉殿、この度、清河様が浪士組の参加者を募った話はご存知ですね?』
『ん、ああ、知っている』
高杉は出した茶を飲みながら言う
『今回は、その浪士組に貴方の部下、黒笹 蓉を入れて戴きたいのです』
高杉は口に含んでいた茶を一気に噴き出した
勿論、その茶は使いの者に命中する
『…………高杉殿?』
使いの者の声は怒りに満ちていた
『あっ、わりぃ。』
高杉は笑いながら謝罪をする
『だが、その要件、断る』
『………何故に』
使いの者は顔にかかった茶を袖で拭きながら言う
『何故って………当たり前だろ?あんな剣豪を離れさせては、俺の身が危うくなるし。まだ面白そうなんで、こっちに置いときたいんだよ』
『…………そうですか』
使いの者は茶を飲み干すと、立ち上がった
『じゃあ礼金の百両も無し、ですね』
『ちょっと待った!!』
高杉は使いの者を引き留める
『今、百両と言ったな?』
『ええ』
『…………いいだろう。その話、乗った』
使いの者は、吃驚した様に、眼を見開くが、口がすぐに弧を描いた
『承知つかまつりました』
そういう事になった
『高杉殿、この度、清河様が浪士組の参加者を募った話はご存知ですね?』
『ん、ああ、知っている』
高杉は出した茶を飲みながら言う
『今回は、その浪士組に貴方の部下、黒笹 蓉を入れて戴きたいのです』
高杉は口に含んでいた茶を一気に噴き出した
勿論、その茶は使いの者に命中する
『…………高杉殿?』
使いの者の声は怒りに満ちていた
『あっ、わりぃ。』
高杉は笑いながら謝罪をする
『だが、その要件、断る』
『………何故に』
使いの者は顔にかかった茶を袖で拭きながら言う
『何故って………当たり前だろ?あんな剣豪を離れさせては、俺の身が危うくなるし。まだ面白そうなんで、こっちに置いときたいんだよ』
『…………そうですか』
使いの者は茶を飲み干すと、立ち上がった
『じゃあ礼金の百両も無し、ですね』
『ちょっと待った!!』
高杉は使いの者を引き留める
『今、百両と言ったな?』
『ええ』
『…………いいだろう。その話、乗った』
使いの者は、吃驚した様に、眼を見開くが、口がすぐに弧を描いた
『承知つかまつりました』
そういう事になった