新撰組 浅葱の衣を纏う者
「………ちょっと待って下さい。あたしはそうすると、貴方に売られたって訳ですか?」
「そうだな、ちなみに百両で」
高杉が言い終わった瞬間、蓉は目にも止まらぬ速さで抜刀し、高杉の首にそえた
「ふざけないで下さいよ。なんであたしが貴方勝手に売られなければいけないんですか?しかも金で」
「いやー、だってさ………ほら、俺、この前の酒宴で結構金を消費しちゃって……」
アハハハ………と高杉は苦笑いをする
すると、蓉はますます刀を首に押し付ける
「それは貴方の都合でしょう?あたしが承諾をしてもいないのに、勝手にやられては困ります」
「…………じゃあ、お前の意見を聞こうか」
高杉は低い声で言う
蓉は取りあえず刀を鞘にしまい、座り直す
「まあ今さらなんとかなるって訳じゃねえが……」
そう言い、煙管の灰を、高杉は落とす
「………やるか?」
キッと蓉を睨む
対し蓉は、下を向いている
「…………まっ、暇つぶし位にはなりますよね?」
と、蓉は顔を上げた
「って事は…………」
「いいですよ。入ります、浪士組に」
「………分かった」
そう言うと、二人は笑い合った
「そうだな、ちなみに百両で」
高杉が言い終わった瞬間、蓉は目にも止まらぬ速さで抜刀し、高杉の首にそえた
「ふざけないで下さいよ。なんであたしが貴方勝手に売られなければいけないんですか?しかも金で」
「いやー、だってさ………ほら、俺、この前の酒宴で結構金を消費しちゃって……」
アハハハ………と高杉は苦笑いをする
すると、蓉はますます刀を首に押し付ける
「それは貴方の都合でしょう?あたしが承諾をしてもいないのに、勝手にやられては困ります」
「…………じゃあ、お前の意見を聞こうか」
高杉は低い声で言う
蓉は取りあえず刀を鞘にしまい、座り直す
「まあ今さらなんとかなるって訳じゃねえが……」
そう言い、煙管の灰を、高杉は落とす
「………やるか?」
キッと蓉を睨む
対し蓉は、下を向いている
「…………まっ、暇つぶし位にはなりますよね?」
と、蓉は顔を上げた
「って事は…………」
「いいですよ。入ります、浪士組に」
「………分かった」
そう言うと、二人は笑い合った