初カレ




あの時俺は、君を気になり出した気持ちになぜか後ろめたさを感じて、君と偶然にも同じになった部長が決めた班から離れて、一人で写真を撮っていた。




思えばあれは、緊張を隠す為だったのだろう。






それから、君が写真部に入ると聞き、平静を装ってメアドを交換した。






里中美貴。


この時君の名前を初めて知った。



すると君も同じように、登録したばかりの俺の名前を見て、


「小谷せんぱい…ですね」


と可愛らしい声で確認してたっけ。




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